令和6年度報酬改定。児童発達支援(児発)や放課後等デイサービス(放デイ)の現場では、たくさんの加算取得や報酬向上を優先し「利益」や「効率」が重視される姿勢が目立つようになりました。それは利益がなければ事業が成りたたないという福祉事業のジレンマが大きく関係しており、企業側が全て悪いとは言えません。その中で、療育時間を無駄に伸ばし、加算を追い求めるばかりで、本来の目的である、障害のある子どもやその親のための療育が見失われつつあります。療育を提供する側の人々が障害のある子供やその親の幸せを第一に考え、真摯に取り組む姿勢が求められていると思います。それは企業側の努力もですが、なによりも「日本」の障害福祉に対する施策の見直しが重要だと思います。そして、障害福祉業界全体、いや、日本全体で「誰のための福祉なのか」を再考することが必要ではないでしょうか。障害のある方やその家族が今よりも笑顔で幸せに生きられる世の中になりますように。