放課後等デイサービスの活動の一環で、みんなでピザ作りをすることになった。材料は餃子の皮をベースに、ウィンナーやコーン、みじん切りにした玉ねぎ、それから施設で大切に育てたピーマンも用意した。さらにツナやピザソースも加えて、各自が好きな具材をのせてオリジナルピザを作る。
子どもたちは自分で具材を選び、餃子の皮の上に並べる。ピーマンの鮮やかな緑色がピザに彩りを添え、普段は苦手だった子どもも興味津々で挑戦していた。オーブンで焼きあがると、香ばしい匂いが部屋中に広がり、みんなの顔がにっこりと輝く。
「おいしい!」と笑顔でピザを頬張る子どもたち。その姿を見て、スタッフも心から嬉しくなった。食事の時間は和やかで、自然と会話も弾んだ。普段はあまり食べられない野菜も、自分たちで育てて作ったピザなら喜んで食べられることを再確認したのだ。
これがきっかけで、施設全体の雰囲気も明るくなり、子どもたちの自信や自主性が少しずつ育っていくのを感じた。次の活動では、もっと多様な料理に挑戦してみようとスタッフたちは話し合った。みんなで作る喜びと食べる楽しさが、ここでの日々をもっと豊かにしていくのだった。