
軽度とされる発達障害のある子は
一見、『できるだろう』『わかるだろう』と
思われてしまう事も多いのだけど、
・実はわかっていない
・わかっているけどできない
・できるけどすごく大変
そんな事がたくさんあります。
そういう子達に、大人が『約束ね』と言う時、
その『約束』は本当に
・その子ができる事や、守れる事だったか。
・『大人がさせたい事』や
・『大人の思う正しさ』だけの視点に
なっていないか。
考えてみると、これは難しかったよねと
気がつく事が意外とあるかもしれません。
『できる事を約束にする』って
子どもの自信と笑顔のために
すごく大事だなぁと思います。
軽度の発達障害の子は困りごとが見えにくい。
できるけど苦しい事もたくさんある。でも、
『できるかできないか』で見ればできてしまう。
だから大人から、無理な事、辛い事を
『約束だよ?』と言われちゃう事があります。
特に学校という場所では、求められる事が大きい。
『約束』って、その子ができる事、
守れる事、少し頑張れば可能な事にしてほしい。
無理が大きすぎる事はそもそも約束として
成立していないのに、子どもは
『守れなかった』『できなかった』という立場に
立たされてしまう。
就学後は特に、注意、叱責、指摘される場面が
ただでさえ多くなる発達っ子に、わざわざ
『できなかった』『守れなかった』経験を積ませたくないなぁと思います。
ちなみに我が施設の児童(高校生)も、
小学校低学年の頃よく、学校で色々な
『約束』をしたそうです。
でもそれは
『大人からの一方的通達』としか思ってなかったそうです。
そんな気持ちになる子も、意外といるのかも
しれませんね。