ですから、家庭でも園や学校でも子どもに「自分のことは自分でやりなさい。人にやってもらってはダメ。人に迷惑をかけてはダメ。人に頼ってはダメ。自分で責任を果たしなさい」と教え続けてきました。

これが行き過ぎた結果、大人になって子育て・家事・介護・仕事が大変でも、人に頼って迷惑をかけてはいけないと考えて「助けて」と言えないまま一人で抱え込みどうしようもなくなってしまう人が増えてしまいました。

もちろん、「自分のことは自分でやる」「自分の責任を果たす」「人に迷惑をかけない」などの価値観は基本的にはいいことです。

でも、「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、日本の子育てや教育ではこの価値観が強く働き過ぎてきたのです。