子どもは語彙が少なく、自分の気持ちをうまく表現しにくいです。「嫌だ」という出来事でも細かく分けると「悲しい」「つらい」「イライラ」などがあります。子どもの話を聴く中で、「~ということがあってつらかったんだね」と大人が感情を言語化して伝えます。すると子どもは漠然とした自分の感情が何なのか分かってきます。また感情を表した言葉を使って今どの気持ち?と聞くことも有効的です。1つではなく、いくつか混ざった気持ちになることもあると示しておくといいです。
またイライラしている時など感情が高ぶっていると、どのくらい腹が立っているのか自分で分かっていません。そこでイラストつきのものさしで気持ちを見える化します。「今の気持ちの強さはどれぐらい?」と聞くことで気持ちを客観的にとらえやすくなります。