「そうすればイライラが発散できて気持ちがすっきりする」ということまで学んでしまいます。
親はこのようなことを意図していたわけではなく、勉強や片づけをさせたかったのです。
でも、そういう意図した『表の教育』は達成されなくて、意図せざる『裏の教育』は見事に達成されてしまいます。
なぜなら、親が目の前でリアルに見本を見せているからです。
「○○しないとおやつ抜き」「もう連れてこないよ」「鬼の電話が来るよ」「パパに言うよ」などと罰でおどしていると、子どもは「自分の言うことを聞かせるには罰でおどせばいいんだ」と学びます。
そして、きょうだいや友達に「○○しないと遊んであげないよ」などと言うようになります。
これも『裏の教育』です。
もし、子どもが苦手なことやうまくできないことについて親が合理的な工夫をしてやりやすくしてくれると、その姿を見て子どもは「うまくいかないときは工夫することが大事なんだ」と学びます。
これもよい意味での『裏の教育』です。